◆JERA セ・リーグ 巨人6x―5阪神(21日・東京ドーム)
阿部巨人が首位・阪神を相手に希望をつなぐ大逆転劇で、前半戦を締めくくった。5―5の9回、吉川尚輝内野手(30)の中前適時打で今季5度目のサヨナラを決め、連敗を4で止めた。
巨人の5点差以上の逆転勝ちは、今年の開幕戦でヤクルトに5点差逆転して以来になるが、阪神戦となると、90年4月21日に6点差を逆転して以来だ。
今季、巨人のサヨナラ勝利は8日の中日戦以来5度目。吉川は5月1日広島戦でもサヨナラ三塁打を打っており、今季2本目だ。20年2本、22年1本、昨年2本の通算では7本目で、シーズンに2本以上サヨナラ安打は3度目。
巨人で1シーズンにサヨナラ安打2本以上を3度以上マークしたのは、4度の長嶋茂雄(65年3本、59、66、72年各2本)をはじめ、3度の王貞治(61、70年各3本、75年2本)、高橋由伸(00、03、11年各2本)、坂本勇人(09、10年各3本、15年2本)に次いで5人目。また、巨人で2年連続複数本のサヨナラ安打は、65、66年長嶋、99年2本、00年3本の二岡智宏、09、10年坂本に次いで4人目だ。
前半戦の最終戦を白星で飾り、3位で折り返すことになったが、過去3位でターンは8度。巻き返して優勝は96年の一度しかないが、反撃に期待したい。