◆JERA セ・リーグ 巨人6x―5阪神(21日・東京ドーム)
雪辱の思いがシャウトに乗り移った。巨人のR・マルティネス投手(28)が気迫の3者連続Kで野手陣を鼓舞した。
先頭中野を156キロで空振り三振。森下は143キロの高速スライダーで空を切らせ、4番佐藤輝は外角155キロで3球三振。リーグ2冠を走る主砲をも寄せ付けなかった。7回のリチャードの同点3ランを「本当スゴかった。やっぱりすごくいいバッター」と興奮気味にブルペンで見ていた守護神。6回以降、2番手のケラーから4人の救援陣が無失点でバトンをつないできた。「チームが追いついてくれた。よりフォーカスして気持ちも入った」と奮い立っていた。
あの日失った星を、虎から奪い返した。
移籍1年目の前半戦は37登板とフル回転。「体の状態は常にベストだと思いながら毎日、練習に取り組んでいる」。リーグ1位タイの28セーブ、35回1/3で38奪三振と力強くフィニッシュした。(堀内 啓太)