◆第107回全国高校野球選手権千葉大会 ▽5回戦 中央学院5―0専大松戸 (22日・千葉県総合スポーツセンター)

 中央学院が今春関東大会準Vの専大松戸を下し、準々決勝へ駒を進めた。

 投打の軸が本領を発揮し、試合序盤から流れを渡さなかった。

初回、1死一、二塁、4番・佐藤佑人捕手(3年)が「甘く入ったボールだったので、思い切りいきました」。インコース高めのスライダーを振り抜き打球は左翼スタンドへ。先制の3点本塁打となった。その後、5回と7回にも1点を追加し逃げ切り。今春の県大会で敗れた専大松戸にリベンジを果たした。

 投げては先発の三宅遼真(3年)が、力強い直球にカットボールやスライダーを織り交ぜ凡打の山を築いた。4回に2死一、三塁のピンチを背負ったが、「3―0だから1点取られても大丈夫だと開き直れた」と、空振り三振でピンチを切り抜けた。勢いづいた三宅は9回を投げきり、強豪相手に1安打無失点の完封。「ベンチやスタンドの部員の気持ちも背負って投げました。出来すぎです」と満足した様子だった。

 今春までは背番号1を背負っていた右腕。「(今大会)1番の池田(拓斗、2年)とはずっと一緒に練習してきた。

『抜かれた』という気持ちもあるけど、一緒に頑張ってきたので、2人で抑えたいと思う」。最後の夏は背番号3で迎える事になったが、先輩の意地を見せ、エースを温存させた、

 次戦は23日に敬愛学園との準々決勝に臨む。「今日の勝ちは忘れて、また明日がんばっていけたら」と先を見据えた。新旧のエースで夏の聖地を目指す。(高澤 孝介)

編集部おすすめ