◆第107回全国高校野球選手権福岡大会▽準々決勝 西日本短大付7―0東福岡=7回コールド=(22日・久留米)

 日本ハム・新庄剛志監督の母校で、昨夏から3季連続の甲子園出場を目指す西日本短大付は、エース・中野琉碧投手(3年)が「テンポよく投げて、打撃陣にいいリズムを与えることを意識した」と打たせて取るピッチングで7回78球被安打1、1奪三振の完封勝ちで準決勝進出を果たした。

 昨夏の甲子園では、多忙のはずの新庄監督が観戦に来たことが話題となった。

中野は「夏終わってから1回会った」と明かし、「甲子園に行って、また見に来てほしい」とエールを送った。

 エースの父は元社会人野球日本代表で現JR九州監督の中野滋樹(しげき)氏。野球については「自分から聞きにいくことが多い」と話した上で、「球が高くなるとか、コントールができないとか、投げ方に悩んでいたら」と寮生活から帰省するタイミングで父からアドバイスを受けているようだ。

 激戦区福岡で3季連続の甲子園を目指す中「追われている立場を感じる」と語った右腕。「声かけや、点差が縮まっている時」に相手からのプレッシャーをマウンドで感じているようだ。それでも「今年のチームスローガンは『挑』。挑戦者の気持ちを忘れずに戦えれば」と1戦1戦にささげる姿勢をみせた。

 準決勝は福島対福岡工の勝者と(25日・久留米)対戦する。

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