◆第107回全国高校野球選手権大阪大会▽5回戦 関大第一5―3大阪立命館(22日・豊中ローズ)
大阪大会は5回戦8試合が行われ、関大第一が準々決勝進出を決めた。「4番・三塁」で出場した松本颯人(3年)は、今大会3本目のソロ本塁打含む2安打1打点で打線をけん引した。
3回裏に先制を許したが、直後の攻撃で先頭の松本が四球で出塁。すると、打線がつながり一挙3得点で逆転に成功した。3―2で迎えた6回表先頭の打席では、相手投手の代わりっぱなを捉え「打った瞬間でした」と、打球は左中間スタンド最深部へ。今大会で自身3本目、高校通算25本目となる本塁打を放ち「3年間で一番の調子」とにっこり。結果的にこのソロが決勝点となる、貴重な一発で勝利に導いた。投げては奥田大輝(3年)が完投。気温35度の中、155球を投げきり「しんどいですけど…気合です!」と胸を張った。
攻守の軸がしっかりと仕事を果たして、8強入り。8回裏には1点を返される場面もあったが、伊川敦監督は「秋や、今大会も初戦から競ったゲームが多かった。最後の1点をやらないところがうちの信条。終盤の落ち着きというか、競ったゲームになれているところが特長だと思う」とうなづいた。次戦は24日、東大阪大柏原との一戦に臨む。