◆第107回全国高校野球選手権兵庫大会▽5回戦 報徳学園6―1夢野台(22日・ほっともっとフィールド神戸)

 兵庫大会は5回戦が行われ、昨夏王者の報徳学園が、夢野台を破り8強進出を決めた。

 阪神・今朝丸裕喜投手の前で、後輩たちが奮闘した。

先発した2年生左腕の沢田悠佑は、5回まで無安打の快投。6回に1点に失ったが、6回2安打1失点、9奪三振と役割を果たした。その後も、荒井創太、岡田壮真(ともに3年)と左腕の継投で夢野台を計5安打1失点。打線も7安打で6得点を挙げ、危なげなく5回戦を突破した。

 スタンドで観戦した今朝丸は、同校では下級生から主戦として投げ、2、3年時にセンバツ準優勝を達成。昨夏は6年ぶりの夏の甲子園出場にチームを導いた。現2年生の沢田も、短い期間ながら練習をともにした。「憧れです。球も速くて、コントロールの精度も良くて、全然追いつけない存在。ピッチャーとして一番必要になる真っすぐの角度や球の強さ、投げ方をいろいろと見せてもらいました」。

 今春は地区大会でベンチ入りしたが、不調のため同県大会は外れた。「軸足が離れるのが早くて、手だけで投げている部分があった。

遠投や助走をつけて投げる練習を取り入れて、下半身を使う投げ方を意識した」と沢田。修正を重ね、憧れの先輩の前で好投を見せた。

 次戦は、神戸国際大付との準々決勝。夏連覇へ難敵との1戦を迎えるナインに、今朝丸は「去年までずっと一緒にプレーしていた橋本(友樹)と山岡(純平)がしっかり軸になってチームに勢いを付けてほしい。3年生は最後の夏なので、全力で悔いなく楽しんでやってくれたら」とエールを送った。

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