◆第107回全国高校野球選手権福岡大会▽準々決勝 九州国際大付7―1八女学院(23日・久留米)
4回1死一、二塁のチャンスで回ってきた第3打席。九州国際大付のスラッガー・牟禮(むれ)翔外野手(2年)は外角に来たスライダーを振り抜いた。
努力から生まれた一打だ。「冬は毎日、アップの時にスクワットを2000回、1時間半」と驚異のトレーニングで下半身を強化してきた。「ももだけでなく、胸筋や腕も太くなった。体重も増えた分、筋力が上がった」と鍛錬の成果が本塁打につながった。
2年ながら高校通算18本塁打。しかし、夏は全試合で1番起用。楠城祐介監督は「出塁率が高い順に打線を組んでいる」と牟禮のパワーだけでなく、バッティングセンスも高く評価してのリードオフマン起用だ。
この日は同校OBのソフトバンク・甲斐生海(いくみ)も球場で生観戦。「すごく良いチームだなと思った」と後輩たちの活躍を見守った。ナインに向けては「甲子園で試合する姿がみたい」とエールを送った。
準決勝は北筑対東筑紫学園の勝者と対戦する(25日・久留米)。