◎第15回岡山ボーイズ大会(7月19、20日・瀬戸球場ほか) ◆中学生の部 ▽決勝 松山ボーイズ8-7岡山ボーイズ

 延長8回までもつれた決勝戦は、松山ボーイズが岡山ボーイズを逆転サヨナラで制して優勝した。

 2点を追う、延長8回にドラマが待っていた。

タイブレークで1死満塁からスタート。打席に入った高岡が「初球から来た球を思いっきり打ってやると、気合を入れた打撃だった」と振り返った一打は右翼へ。守備が乱れる間に、三塁走者・有馬、二塁走者・森に続き、一塁走者の忽那(くつな)も生還した。

 劇的勝利のホームを踏んだ忽那は「一塁からのホームは遠かったけど、しんどいより喜びの方が大きくて超、気持ちいい」と笑み。逆転サヨナラでの優勝が決まり、松山ナインが一斉に本塁付近に集まり、歓喜した。

 2点リードの7回に逆転を許した。だが、その裏、先頭打者の本田蒼が四球で出塁。続く坂上が犠打できっちり送り、1死二塁とした。このチャンスに4番・有馬が右越えへ同点三塁打。8回にも2点のリードを許したが、ナインの諦めない気持ちが勝利につながった。

 3年生は、ボーイズリーグの卒業間近。一丸でつかんだ優勝は格別のようで、岡田主将は「苦しんでつかんだだけに、メチャクチャうれしい。

思い出に残る優勝です」と感無量の表情だった。

 〇…野球の神様はきっちり見ている!? 松山ナインは大会前、毎年恒例の「伊予市五色浜海岸清掃」を実施。暑いなか、小学部と中学部の選手、保護者やチーム関係者など総勢約135人が参加し、汗を流した。大池代表は「チームの仲間と協力して行った奉仕活動は、これからの野球活動や学校生活においてもためになると思うし、スポーツマンシップにもつながっていくと思う」と強調。岡山ボーイズ大会で早速、その効果が表れたようだ。

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