◎「第56回日本少年野球選手権大会」福井県支部予選(7月12日・西山公園野球場) ◆中学生の部 ▽決勝 鯖江ボーイズ9-2美方ボーイズ

 福井の王者は夏も強かった。春夏連続の全国切符、夏は6年連続出場を決めた鯖江・河合主将は「守備が序盤0点に抑えられて、打撃もよく順調に加点できた」とうなずいた。

 キャプテンの言葉通り、先発・木倉は6回を無安打無失点。完璧な投球を披露すると、打線は3回に4番・磯野が先制の適時二塁打。4回に木倉の適時三塁打、木村の犠飛で2点を加えると、6回にも藤澤の2点二塁打などで3得点し、着実にリードを広げた。

 7回には、2死一、二塁から、木村がダメ押しの3ラン。最後まで攻め続けた。春季全国大会は8強で惜敗。最高の夏にするため木村は「全員の気合もあって一丸で勝利できたことがうれしい。全国大会でも頑張りたい」と堂々。河合も「バッティングをさらに磨いて、全国大会でも勝っていきたい」と力強かった。

 〇…王者の壁は厚かったが、美方ナインは最後まで諦めず戦った。意地を見せたのが9点を追う7回だ。先頭・乙見が二塁内野安打で出塁すると、続く江戸も左前打でチャンスを拡大。

1死後、井上が右中間へ2点二塁打を放った。決勝では敗れたが、準決勝までは2試合で16得点と打線は躍動。この経験と悔しさを糧にさらなる飛躍を目指す。

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