◆第23回日本少年野球東北大会 ▽準決勝 宮城仙北13―1宮城仙南=5回コールド= ▽決勝 宮城仙北10―0仙台泉=5回コールド=(7月21日・仙台市民球場)

 北海道・関東10支部のチームを東北に招いた支部交流大会・第23回東北大会が20、21日に行われ、宮城仙北ボーイズ(東北中央)が2年連続優勝を飾った。東北中央のチームが4強入りし、大会史上初めて東北勢が4強を独占した。

宮城仙北は昨年優勝した勢いで8月の選手権大会で東北勢初の全国制覇を果たしており、2年連続の夢実現に挑む。

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 圧勝だ。準決勝、決勝とコールド勝ち。喜びをぶつけあう選手を見て田中伸次監督(68)はうなった。「本当に子供たちはすげえな。ここまで伸びるとは。(現状は)昨年に匹敵するね」。全国制覇を果たした1期上に重ねた。

 準決勝は9番の鈴木爵が2回無死満塁から右中間へ三塁打を放つなど圧倒。決勝は4番・岩渕が大暴れ。初回無死満塁の絶好機に左越えに走者一掃の二塁打。2回無死二、三塁では左翼線に2点二塁打で5打点。

岩渕は「3か月くらい絶不調で8番を打ったことも」と明かす。直前にコーチから指一本分短く持つことを勧められ打撃開眼。まるで打ち出の小づちのように得点を生み出した。

 6月の選手権予選決勝で宮城仙南にサヨナラ勝ち。全国大会出場を決め、気持ちが緩んだ。西舘主将は「(東北大会を)全国大会のように勝ちに行くぞ」と呼びかけて気を引き締めた。昨年のチームは東北大会Vの勢いを得て、選手権大会でも初優勝を成し遂げた。「自分たちも続きたい」。第一関門はクリアした。

 唯一の2年生・工藤が決勝で先発。選手権大会で中心になって欲しいという指揮官のメッセージに2回無失点で応えた183センチの長身左腕は「3年生と一緒に優勝したい」と意気込む。

 「宮城仙南さんのお陰で強くなれた」田中監督は、5月の関東大会予選、6月の選手権予選とともに決勝でサヨナラ勝ちした宿敵に敬意を表した。

さあ全国舞台。2連覇の偉業に挑戦する。

 【表彰選手】

最優秀選手賞 岩渕悠生(宮城仙北)

優秀選手賞  三浦叶翔(仙台泉)

 【宮城仙北ボーイズ・登録メンバー】※は主将

 ▽3年生 ※西舘稟翔、岩崎琉生、阿部琥羽、岩渕悠生、木村陽斗、福地蓮夢、鈴木爵麿、三浦陸人、勝又祥暉、中川旺雅、齋藤匠、鈴木煌明、吉田流惟、小野寺駿、佐藤大慎、遊佐宙詩、遠山翔馬、佐藤瞬哉、児玉朔澄、大場智拓日、高橋虎治朗、伊藤京英、佐藤蒼空人、

 ▽2年生 工藤陽翔

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