◆米大リーグ エンゼルス―マリナーズ(24日、米カリフォルニア州アナハイム=エンゼルスタジアム)
エンゼルス・菊池雄星投手(34)が24日(日本時間25日)、本拠地・マリナーズ戦に先発し、4回2/3を7安打3失点で降板。後半戦初勝利となる5勝目は次回以降にお預けとなった。
ア・リーグ西地区4位のエンゼルスと同2位のマリナーズの対戦。菊池は初回。1死二塁からメジャー最多の39本塁打を放っている3番・ローリーに対して四球を与えると、重盗を決められ1死二、三塁とされたが、4番・アロザレーナを96・6マイル(約155・5キロ)直球で空振り三振。5番・ガーバーは右飛で先取点を与えなかった。2回は先頭のポランコを直球、続くソラノをカーブで連続三振に仕留めるなど3者凡退。3回は1死からクロフォードに左前打を許したが、2死一塁からローリーを82・2マイル(約132・3キロ)カーブで空振り三振に斬った。
4回は2死から四球と安打で一、三塁のピンチを背負ったが、8番・ムーアを直球で押し切って左飛。しかし、1点リードの5回。2死から2番・ロドリゲスに右翼席へ同点の15号ソロを浴びた。外角高めの94・6マイル(約152・2キロ)直球を運ばれた。
雄星は今季、この日まで21試合で4勝6敗、防御率3・13。118回を投げて投球回を上回る123三振を奪い、メジャー通算1000奪三振まで「40」まで迫っていた。この日4奪三振で大台まで残り「36」とした。3年総額6300万ドル(約97億円=契約時のレート)で加入した新エースとして評価は高く、自身2度目のオールスター選出も果たした。
前回19日(同20日)の敵地・フィリーズ戦では5回5安打2失点8Kの力投で勝利投手の権利を得ていたが、リリーフ陣が打ち込まれて白星が消えていた。日本時間24日には母校・花巻東が岩手大会決勝で盛岡大付を下し、3年連続13度目の夏の甲子園出場を決めた。岩手では戦後初となる夏3連覇だった。先輩として、後輩たちの偉業に花を添える白星とはならなかった。