◆第107回全国高校野球選手権 東東京大会 ▽準決勝 岩倉6―1修徳(26日・神宮)

 投打のかみ合った岩倉が修徳に快勝して、決勝進出を決めた。

 岩倉は4回に高橋歩夢中堅手(3年)の適時打で1点を先制。

先発右腕の上原慶大投手(3年)は4回まで修徳打線を完全に封じたが、5回に3安打をされて1失点。1―1の同点に追いつかれた。

 直後の6回1死二塁と勝ち越しの好機で、上原に打席が回ってきた。カウント3ボールでベンチからのサインは「打て」。スライダーを捉えて、中前に適時打を放った。代走を送られて交代後はベンチから仲間を応援。投げては5回66球を投げて3安打1失点、打っては決勝打の活躍で、決戦の舞台に導いた。

 6回の打席を振り返り「来た球を思い切り振り抜こうと強い気持ちで打ちました。(5回の)自分の失点をなくしたいという思いだった」と笑顔。勝てば1997年以来、28年ぶりの甲子園が決まる28日の関東第一との決勝に向けて「挑戦者のつもりで、謙虚さをもって戦っていきたいです」と静かに闘志を燃やした。

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