◆米大リーグ レッドソックス2―5ドジャース(25日、米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が25日(日本時間26日)、敵地・Rソックス戦に「1番・DH」で先発出場。直近4戦で1番に起用のベッツが「個人的な事情」で欠場し、5戦ぶりにトップバッターに座って4打数1安打、リーグトップを独走する98得点目をマークしたが、球団新記録の6試合連続本塁打はならなかった。

 大谷に対する計27球中、7割超の19球がボール球。9スイング中、4球はボール球だった。2打席目も内角に外れた球をバットを折られながらも何とか右前に運んだ。試合前に敵将のコーラ監督は「相手に『宇宙で最高の選手』がいる。今季は絶好調ではないが貢献してる」と絶賛。実力を認めるが故に厳しくマークした。

 気にかける後輩右腕の活躍に、終始ご機嫌だった。9回に5番手カスペリアスが1安打無失点でプロ初セーブを達成。大谷は15日(同16日)の球宴前日恒例の取材では「いつも抑えてくれる」と、左腕ドライヤーとともに前半戦MVPに挙げた。試合後は用具契約を結び、ボストンに本社があるニューバランス社製品を着用し、新しい白のキャップをかぶって「お疲れさまでした!」と帰路に就いた。

 チームは後半戦初連勝を飾り、26日(同27日)にはベッツも再合流する見込み。大谷の6戦連発はならなかったが、自身2度目の「グリーンモンスター」越えに期待だ。

試合前の豪雨の影響で、初回にかかった2本の虹のように、次戦は鮮やかなアーチを描く。(竹内 夏紀)

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