【高校野球】敦賀気比・上加世田琉己が聖地で３年前の兄超え誓う「兄の打率、打点を更新する」
３回、勝ち越しの２点二塁打を放つ上加世田（カメラ・松ケ下　純平） 画像（1枚）

◆第１０７回全国高校野球選手権福井大会▽決勝　敦賀気比７―３福井工大福井（２６日・セーレン・ドリームスタジアム）

　兄からのアドバイスが生きた。１―１の３回２死一、二塁。

敦賀気比の上加世田（うえかせだ）琉己一塁手（３年）が福井工大福井に勝ち越し打を浴びせた。左越えへ２点二塁打を放ち「うれしかった」と塁上で雄たけびをあげた。

　憧れの選手がいる。北条中３年時には夏の甲子園で応援した。「かっこいい。すごい」とエースで４番として活躍した兄・頼希（現日大）が目標とする野球選手だ。決勝戦前日も『楽しんでやれ』とＬＩＮＥでエールを受けた。「兄に言われた通りに楽しめた」と４安打３打点の大活躍で、７―３の快勝。兄が出場した２２年以来、３年ぶりの夏の甲子園へ導いた。

　２年秋からベンチ入りし、最後の夏切符を手にした背番号３。兄は３年夏、３回戦敗退も打率２割８分６厘、４打点を記録した。「兄の打率、打点を更新する」と笑顔で誓った。

（松ケ下　純平）

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