◆第107回全国高校野球選手権大阪大会▽準決勝 大阪桐蔭8―1履正社=7回コールド=(26日・GOSANDO南港)
“西の横綱”が力を見せつけた。8―1の7回1死一塁、大阪桐蔭の中野大虎(3年)は三ゴロの併殺打で試合を締めた。
打線も4回に宮本楽久遊撃手(3年)に適時三塁打が飛び出すなど、12安打8得点。得点最多タイ、得点差最大の12―2で勝利した昨夏に続く2年連続のコールド勝利となった。秋春は1勝ずつを分け合っただけに、西谷浩一監督(55)は、「決着をつけないといけない試合だったので、キャプテンを中心にしっかり準備してくれた」とうなずいた。
履正社とは4季連続の対戦で、全てで中野が先発。昨秋決勝は5回4失点を喫して敗れ、同近畿大会も初戦敗退でセンバツを逃した。「出られなかったことによって、自分のレベルアップの時間が増えた」。以降、特化してきたのは制球力の向上。球3つ分空けて置いたコーンの間を通すなどし、その精度を高めてきた。
5年連続の決勝舞台へ、「春出れなかった分、夏1本に絞ってと言い続けてきた。そこにどこまでこだわりを持って勝ち切れるか」。