◆JERA セ・リーグ 広島1―5巨人(26日・マツダスタジアム)

 しぶとく、岸田が突破口を開いた。1点を追う5回2死三塁。

内角148キロの直球をつまりながら振り抜いた打球は、遊撃手の頭上を越えて左前へポトリ。4回まで無安打投球を続けていた広島・森下から「チャンスだったんで初球からいこうと」と積極性が実った同点適時打となった。

 25日に小林が登録抹消。1軍に合流した大城卓は打力を生かして一塁と代打を中心に起用される方針で捕手は実質、甲斐との2人体制となった。4月まで先発マスクがなかった背番号27は「今日みたいなところで打てればアピールにつながる。出た試合で活躍できるように準備したい」とうなずいた。

 得点圏打率3割3厘の勝負強い打撃と盗塁阻止率5割超の強肩で存在感は日増しに高まっている。「打てないことをイメージするよりどんどん積極的に。捕手も同じで打たれるか抑えるかのどっちかなので、割り切っていきたい」と語った。

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