◆パ・リーグ 日本ハム5―0ロッテ(26日・エスコンフィールド)

 日本ハムは26日、ロッテ戦(エスコン)に快勝し4連勝。貯金を今季最多の22とした。

「1番・左翼」で出場した水谷瞬外野手(24)は、4回に左越え10号ソロ。昨季は“幻の1号”に泣き9本に終わったが、自身初の2ケタ本塁打をマークした。この日は、愛知の実家から両親と愛犬がエスコンを訪れ生観戦。家族に最高のプレゼントを贈った。

 高い集中力で、水谷はボールに食らいついた。4回先頭で打席に入ると、2球で追い込まれながらファウルで粘って10球目、ロッテの先発ボスの内寄り低め148キロを捉えた。左翼席へ運ぶ10号ソロ。前の打席はチャンスで三振に倒れていただけに「やり返しじゃないですけど、そういう気持ちの乗ったホームランだった」と胸を張った。

 最愛の家族に贈った一発だった。この日は、両親と実家で飼われている愛犬マルとチロが観戦。「両親と愛犬が来ているので、いいところを見せたかった。1本打ててよかったです」。

愛犬は今回の北海道訪問で、さらに2匹増え4匹になる予定。「かわいいですし、実家に帰る楽しみが増えますよね。僕は犬アレルギーなんですけど(笑)」。まさかの事実も告白しながら、その絆が力になっている。

 プロ7年目で初の2ケタ本塁打となる10号に到達。「去年は幻の1本で届かなかったので、ここで乗せられたのはよかった」と笑った。昨年6月2日のDeNA戦(エスコン)、3回にプロ1号を放ったはずが、手すりにはね返りフェンス直撃と判定された。直後の打席で打ち直しのプロ1号を放ったが、昨季は97試合で9本。今季は左脇腹痛での出遅れもあったが、40試合で10発と量産し、成長を証明している。

 チームは球宴を挟んで4連勝。貯金も最多の22となった。「今年の目標“20―20”というところを、去年の契約更改でも発信させてもらった。

20本はなかなか高い数字だと思うので、後半戦あと10本、そこに向かってやっていきたい」と水谷。目標に届く活躍を見せれば、チームの優勝も近づいてくる。(山口 泰史)

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