◆米大リーグ ヤンキース4―9フィリーズ(26日、米ニューヨーク州ニューヨーク=ヤンキースタジアム)
ヤンキースのA・ジャッジ外野手(33)が右肘屈筋けん炎のため10日間の負傷者リスト(IL)入りすることが決まった。26日(日本時間27日)の本拠地・フィリーズ戦の試合後にブーン監督が発表した。
MLB公式サイトによると、ジャッジは22日(同23日)の敵地・ブルージェイズ戦でスローイングの際に右肘を負傷。その後も痛みに耐えながら出場を続けたが、試合のなかった24日(同25日)の休養を挟んでも痛みは消えず、前日25日(同26日)のフィリーズ戦は「3番・右翼」で3打数無安打1打点、この日の同戦は今季104試合目で初めて欠場していた。復帰後は外野守備には就かず、DHで起用される見込みだという。
昨季、自身2度目のア・リーグMVPに輝いたジャッジは、今季も103試合でメジャートップの打率3割4分2厘、リーグ2位の37本塁打、同1位の85打点と開幕から好調を維持。12年のM・カブレラ(タイガース)以来、13年ぶりの3冠王を狙える位置にいたが、本塁打、打点はローリー(マリナーズ)と激しい争いが続いており、今回の離脱で偉業に向けて黄信号がともった。90得点、129安打、OPS1・160、自己最多27申告敬遠などもリーグトップを走っていただけに、2年連続3度目のMVPに向けても暗雲となった。
ヤンキースはこの日の敗戦で56勝48敗の貯金8に後退。ア・リーグ東地区2位で、首位ブルージェイズには現時点で6ゲーム差をつけられている。ワイルドカード争いではトップとなっているが、16年ぶりのワールドシリーズ制覇へ主砲不在の今を耐えるしかない。