◆米大リーグ レッドソックス―ドジャース(26日、米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(31)が26日(日本時間27日)、敵地・レッドソックス戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、今季10本目の初回先頭打者弾となる2戦ぶり38号ソロを放った。

 試合開始直後から快音を響かせた。

カウント1―1からの3球目。真ん中付近に甘く入った97・1マイル(約156・3キロ)の直球を振り抜くと、中堅へ打球速度108・5マイル(約174・6キロ)、打球角度36度で、飛距離414フィート(約126メートル)のアーチを描いた。

 難敵左腕を攻略した。レッドソックスの先発左腕クロシェットは、試合前時点でリーグ最多タイ11勝(4敗)、同2位の防御率2・195と圧巻の成績を残していたサイ・ヤング賞候補筆頭。大谷は試合前の時点でこれまで通算5打数ノーヒット、4三振と完璧に抑えられていたが、1打席目から攻略した。

 前日には直近4戦で1番起用だったベッツが「個人的な事情」で欠場し、2番に入っていた大谷が「1番・DH」に5戦ぶりに復帰。4打数1安打をマークしたが、球団新記録の6試合連続本塁打とはならなかった。それでも、1―0の3回1死で迎えた第2打席は95・4マイル(約153・5キロ)の直球にバットを折られながらも右前に運んだ。すると後続が続き、スミスとフリーマンが連続安打でつなぐと、1死満塁からT・ヘルナンデスの押し出し四球で追加点のホームを踏み、リーグトップ独走98得点目を挙げた。2戦連続の1番起用に応え、7戦6発と量産体制に入り99得点目にもなった。

 本拠地フェンウェイパークの左翼にそびえ立つ「グリーンモンスター」は、本塁から310フィート(約94・5メートル)と距離は近いが、高さは11・3メートル。大谷にとっては21年5月14日(同15日)に初攻略し、当時は「(打球が)有名なところに打てたのはすごいよかった。

ずっと見ていた球場。うれしいです」と話していた思い出の地だ。ここから再びアーチを量産していく。

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