◆パ・リーグ ソフトバンク3―1オリックス(27日・みずほペイペイドーム)

 ソフトバンク・小久保裕紀監督(53)が、白星の重みをズシリと受け止めた。「(後半戦は)残り54試合からスタートして、これからの1勝、1敗は前半戦と全然違う。

そういう意味では、連勝でスタートが切れたことは良かったです」。チームとして3年ぶり、就任2年目で初の8連勝。首位・日本ハムに1ゲーム差と接近した。

 大関が初回から7回まで1度も先頭打者を出さず、8回1失点と出色の内容。自身6連勝でキャリアハイ並ぶ8勝目を手にした。防御率0・78だった6月に続き、7月も30回を自責2の防御率0・60。有原、モイネロに続く先発の柱として「自分自身も、チームも調子がいい。自分たちの野球を続けて、優勝できるように一つ一つやっていく」と頼もしさは増すばかりだ。

 5月1日の時点で最大借金7を抱えていた。5、6月で29勝15敗1分けと完全に巻き返し、7月も15勝4敗1分け。貯金19も今季最多を更新した。移動日を挟み、29日から敵地・エスコンで新庄ハムと3連戦。

初戦に勝てば初の首位に浮上するだけに、小久保監督は「直接対決が一番、ゲーム差を縮めるチャンス」と意気込んだ。3位・オリックスを6・5ゲーム差に引き離し、パ・リーグは2強の様相。優勝候補が満を持して上がってきた。(長田 亨)

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