◆JERAセ・リーグ ヤクルト3―2中日(27日・神宮)

 中日は、細川成也外野手が2打席連発を放つも、あと一歩及ばず、敗戦した。

 初回に1点の先制を許した直後の2回。

ヤクルトの先発・奥川の147キロ直球を捉えた。バックスクリーンに飛び込む7号ソロで同点に追いついた。4回には、低め直球に泳がされながらも左手だけで、左中間席中段に運ぶ8号ソロ。右腕も両膝に手をつく特大アーチで神宮の夜空に快音を響かせた。

 母校の優勝に花を添えた。この日、茨城・明秀学園日立が、藤代との延長10回タイブレークの死闘を制し、3年ぶり2度目となる夏の甲子園大会の切符をつかんだ。「刺激をもらったし、母校が甲子園に行ってくれることはめちゃくちゃうれしい。(自分も)負けずに頑張りたい」と力に変えた。

 4番の思いを乗せた2打席連発の“祝砲”で、流れを呼び寄せたかに思えたが、先発・松葉が直後に逆転を許し、チームは今季3度目の4連敗。借金は8に膨らんだ。井上監督は「切り替えていくしかない。名古屋に帰ってから、またやり返す気持ちでやっていきたい」と前を向いた。

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