◆JERAセ・リーグ 阪神7―1DeNA(27日・甲子園)

 DeNAが適時失策を2回に2つ犯す5失点で試合は決まった。強いチームは隙を見せれば一気にたたみかける。

大量援護を受けた阪神・高橋は復帰後初勝利。ゆったりしたモーションから、伸びのあるストレートと変化球のコンビネーションで手玉に取った。だが、相手のミスを誘ったのは、攻撃でも当たり前のことに手を抜かない姿勢だった。

 2回2死一、二塁の打席では、高く弾む二ゴロで全力疾走を怠らなかった。牧からの素早いモーションの送球を一塁のフォードが後逸し、2点目が入った。プロとしては恥ずかしいエラーだが、高橋があきらめてゆっくり走っていれば、ミスは起きなかったはず。その執念が近本の3点目の適時打以降につながったと言える。

 高橋が先発ローテに定着すれば投手陣はますます安泰。誰を外せばいいのか、ぜいたくな悩みを抱える。(スポーツ報知評論家)

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