◆イースタン・リーグ 巨人3―2西武(27日・Gタウン)

 入団テストを受け、12日に支配下選手契約を結んだ巨人の乙坂智外野手(31)が27日、加入後の公式戦初安打を放った。イースタン・西武戦(Gタウン)に「7番・中堅」で先発出場。

両軍無得点の2回1死二塁で先発・松本に対すると、147キロ直球を捉えて左前へ。公式戦初安打で一、三塁と好機を広げ、続く喜多の右前適時打を呼び込み「得点に絡む安打が打ててうれしい」と振り返った。

 21年までDeNAでプレーした後、22年からはメキシコ、ベネズエラなどでプレー。時には2週間~1か月という短期間の契約も経験し「代わりはいくらでもいる」状況でもまれてきた。当初は精神的にもきつかったというが「年数を重ねるごとに『本来、こうあるべきなんだな』って」。養われたタフなメンタルを武器に、今は1軍昇格、東京Dでのプレーを目指して、目の前の1球に全力を注いでいる。

 この日、母校・横浜が3年ぶり21度目の夏の甲子園出場を決め、春夏連覇への挑戦権をつかんだ。試合前にはテレビで試合をチェックし「神奈川を代表して、甲子園でも素晴らしいプレーをしてほしい。伝統や思いは受け継がれていくものなので、いつまでも強くあってほしいと思います」。後輩たちの活躍も励みにしつつ、結果を求めていく。(小島 和之)

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