◆米大リーグ オリオールズ―ロッキーズ(27日、米メリーランド州ボルティモア=オリオールパーク)

 オリオールズ・菅野智之投手(35)が27日(日本時間28日)、本拠地・ロッキーズ戦に先発し、5回表終了時点で72球を投げ、4安打1失点、6奪三振の好投で後半戦初勝利となる8勝目の権利をつかんだ。

 悪天候のため28分遅れでプレーボールとなった一戦。

先頭のフリーマンは初球のカットボールで右飛に打ち取った。続くモニアクは高めの直球で空振り三振。2死走者なしから中前安打と四球で一、二塁のピンチを迎えたが、エストラダを内角高めに食い込むシンカーで投ゴロに打ち取った。

 2回は先頭のフェルナンデスから3球で空振り三振を奪ったが、1死走者なしで、前日にデビューしてメジャー2試合目の出場だった23歳のバナベルに左翼へメジャー初本塁打を被弾。甘く入ったカットボールを捉えられて先取点を献上した。それでも後続は2者連続の右飛に抑えて追加点は与えなかった。直後の2回裏には、カールソンの2点適時打で逆転した。

 1点のリードをもらい、2巡目の対戦となった3回は、先頭のフリーマンから内角のスプリットで空振り三振。モニアクを右直、トーバーを遊撃手・ヘンダーソンの好守に助けられて遊ゴロに打ち取り、1番からの打順を3者凡退に抑えた。3回裏にはオニールの6号2ランが出てリードが3点に広がった。

 4回は先頭のベックに四球。この試合で初めて先頭打者の出塁を許した。

それでもエストラダを左直に打ち取ると、1死一塁でフェルナンデスから空振り三振を奪って捕手のジャクソンが二盗を刺す併殺で得点は与えなかった。5回は2死走者なしから連打を浴びて一、三塁のピンチを迎えたが、モニアクから外角直球で空振り三振を奪って勝利投手の権利をつかんだ。

 後半戦初登板だった前回登板の21日(同22日)、敵地・ガーディアンズ戦では3回3分の2で90球を投げて6安打4失点(自責3)で降板。勝敗はつかなかったが、初回に3点を失い、メジャー移籍後最短タイのKOとなった。

 この日が20試合目の登板。6月8日(同9日)の敵地・アスレチックス戦からは7登板連続で3失点以上とやや苦しみ、試合前の時点で7勝5敗、防御率4・54だった。31日(同8月1日)のトレード期限前は最後の登板となることが確実。ここまで借金12でトレード市場の「売り手」となることが濃厚なオリオールズとあって、菅野もトレード移籍の可能性があるとされている。

編集部おすすめ