◆米大リーグ オリオールズ5―1ロッキーズ(27日、米メリーランド州ボルティモア=オリオールパーク)

 オリオールズ・菅野智之投手(35)が27日(日本時間28日)、本拠地・ロッキーズ戦に先発し、6回91球を投げ、4安打1失点で後半戦初勝利となる8勝目を手にした。渡米後最速となる95・7マイル(約154・0キロ)をマークし、メジャー自己最多に並ぶ8三振を奪う快投を見せた。

 精密な制球力を見せただけでなく、どの球種も球速がアップ。菅野は「元々夏場は成績はよくなっていく方なので、それもあると思います」と胸を張りながら、メジャー1年目のここまでを「色んな経験が出来た。いい時も、悪い時も経験できた。6月から今に至るまであまりよくなかったけど、そういう経験を生かして、この先戦って行ければいいと思います」と振り返った。

 マンソリーノ監督代行は「少し前に、投手コーチとブルペンで話し合った。メッツ戦(7月10日)から球速が上がってきている。彼は自信を持って投げているように見える」と菅野の快投をたたえた。

 菅野はここまでローテを守って20登板で8勝5敗、防御率4・38。31日(同8月1日)のトレード期限前は最後の登板となった。ここまで借金11でトレード市場の「売り手」となることが濃厚なオリオールズとあって、菅野もトレード移籍の可能性があるとされている。

 マンソリーノ監督代行は「みんな彼のことを好き。クラブハウスではふざけ合っている。

彼は我々にとって欠かすことの出来ない存在。彼が投げることで、勝つチャンスが生まれる。勝つことが我々にとっては最も重要なこと」とともに戦い続けることを熱望しながらも、「ただ直近3登板を見れば、優勝を狙えるチームが彼を欲しいと思うのは当然」と実力を認めていた。

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