◆第107回全国高校野球選手権奈良大会 ▽決勝 天理3―2智弁学園(28日・さとやくスタジアム)

 2016年以来、9年ぶりに夏の奈良大会決勝で実現した黄金カードを天理が制し、3年ぶり30度目の甲子園出場を決めた。昨秋、今春に続いて、奈良大会3連続Vを達成し、智弁学園の夏3連覇を阻止した。

就任1年目で春夏連続出場に導いた藤原忠理監督は「ベンチとスタンドが一つになって戦えた」と応援に感謝した。

 天理は0―1の2回1死二、三塁、9番・松村晃大投手(3年)が左越えに逆転3ランを放った。

 右下手の松村は5回途中まで1失点に抑え、左横手の橋本桜佑、右上手の長尾亮大(ともに2年)とつないで逃げ切った。9回2死満塁の危機をしのいだ長尾は「やってきたことを全て出そう、と。3年生をもう一度、甲子園に連れていける」と喜びを爆発させた。

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