広島は28日、育成の辻大雅投手と前川誠太内野手を支配下登録すると発表した。今季、球団は支配下68人でスタート。

2人の昇格で今月末の補強期間終了を前に上限の70人が埋まった。

 オフに九里が海外FA権を行使してオリックスに移籍した際、球団は人的補償を求めずに金銭補償とした。その際、鈴木球団本部長は「より良い外国人を獲る枠に」と1枠は外国人、1枠は育成という方針を示していた。外国人投手の調査は進めていたものの、獲得には至らなかった。

 チームは7月を2位で迎えながら、2度の5連敗を含む3勝14敗3分けという失速で借金9の5位に沈む。CS圏内の3位・DeNAまで3ゲーム差でシーズン残り53試合を戦う。

 支配下に昇格した辻は、22年育成ドラフト3位で入団した20歳左腕。今季はウエスタンでリリーフ23登板で1勝1敗1セーブ、防御率3・80の成績を残していた。前川は、21年育成2位で入団の22歳内野手。ウエスタン66試合で打率2割8分6厘で、一時は打率4割台とアピールしていた。辻は背番号125から98に、前川は127から93となる。

 辻大雅「素直にうれしいです。

どんな形でも良いのでチームが勝てるように投げることが一番。1日でも早く貢献できるように頑張ります。まだ契約したばかりですけど、顔と名前を覚えてもらえるように頑張っていきますので、応援よろしくお願いします」

 前川誠太「実感がまだ湧かないですけど、やっとスタートラインに立てることができた。まずは自分らしく必死にアピールしていきたいです。目標は、菊池選手みたいに何でもできる、チームに欠かせない選手になることです。これから必死に泥臭くプレーして、チームの勝利のために何でもしていきます。応援よろしくお願いします」

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