今年1月に日本人で初めて米野球殿堂入りを果たしたマリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(51)が27日(日本時間28日)、米ニューヨーク州クーパーズタウンで表彰式典に出席し、英語による約19分間のスピーチを披露した。

 イチロー氏は2001年にオリックスからマイナーズに加入し、12年途中にヤンキースに移籍。

マーリンズを経て18年にマリナーズに復帰すると、19年に同チームで現役を引退し、今でも会長付特別補佐兼インストラクターとして現役選手に様々な助言を送っている。

 そんなマリナーズで今季めざましい活躍を見せているのが、カル・ローリー捕手(28)だ。すでに大谷(ドジャース)、ジャッジ(ヤンキース)を上回るMLB全体トップの41本塁打。これまでスラッガーの少なかった両打ち、捕手ながら本塁打を量産している。

 イチロー氏の表彰式典参加に合わせてMLB選手会インスタグラムではローリーの祝福コメント動画を公開。21年にメジャーデビューしたためともにプレーをしたことこそないが、ローリーは「イチローのような人とは出会ったことがない。彼は唯一無二の存在で、アンビリーバブルな選手であり人間だ。彼が様々なことに取り組む姿勢、今でも取り組み続けていることはクレイジー。本当に素晴らしい人だ」と“イチロー愛”を語った。

 さらには「他人のために情報を共有することを惜しまない。まさに伝説的。春季キャンプには日本から数百人のメディアが来ていた。

彼はまさに(球界の)象徴的な存在だ」と口にしたローリー。オールスター前日に行われたホームランダービーでも優勝し、勢いに乗るマリナーズ捕手の飛躍を、イチロー氏も陰ながら支えているようだ。

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