文芸社は28日、マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター・イチロー氏(51)が特別監修した絵本「イチローとイッキュウ」を8月31日にAmazonで予約開始し、イチロー氏の52歳の誕生日でもある10月22日発売される(税別1900円、40ページ)ことを発表した。

 現役引退後は、高校球児たちへの指導や高校野球女子選手たちとの強化試合開催、未来を担う子どもたちに向けた活動に取り組んでいるイチロー氏。

「絵本を手にした子どもたちの夢や可能性が広がるきっかけになってほしい」という想いで、現役引退後の19年から構想された絵本が販売されることになった。イチロー氏がこれまでの歩みの中で大切にしてきたこと、大人になっても伝わる普遍的なメッセージが詰まっているという。

 「イッキュウ」はイチロー氏の愛犬だった「一弓」。2019年夏に亡くなったが、イチロー氏の現役時代の癒やしの存在だった。あらすじは「星が大好きな少年イチローは、『はてはて山』の向こうに落ちた青くて大きな流れ星を探しに、相棒である犬のイッキュウと旅に出る。イチローとイッキュウは、さまざまな困難を乗り越えながら、いっぽずつ歩み続ける力の偉大さと仲間の尊さを知る」というものだという。

 イチロー氏は「僕は 3 歳の時に野球という青い星を見つけました。できなかったことができるようになるのが嬉しくて、毎日の練習を積み重ね、一歩ずつ、一歩ずつ、ここまで歩んできました。僕は決して野球選手として恵まれた体格ではありません。それでも長い間プロ野球選手としてプレーできたのは、その歩みを止めなかったからです。自ら踏み出す小さな一歩は、大きな可能性が広がる未来に繋がっています。好きなことを見つけたら、その気持ちを大切に続けてみてください。

さあ、一歩ずつ。」とメッセージを寄せた。

 ドジャース・大谷翔平投手(31)も、愛犬・デコピンが主人公となった絵本「DECOY SAVES OPENING DAY」(デコピンが開幕戦を救う)を共同著者として出版することを17日(日本時間18日)に自身のSNSなどで発表した。

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