巨人の戸郷翔征投手(25)が2度の2軍降格を経て、1軍復帰する30日の中日戦(バンテリンD)での先発を前に、決意を語った。阿部慎之助監督(46)の「僕が開幕投手に抜てきしたし、迷惑かけてんだから投げろって感じです」とのコメントを受け、「慰められるより、褒められるより、ああいう言葉をかけられた方が奮起する」と負けん気十分で勝利をつかみ取ることを誓った。
今季の巨人の開幕ローテは戸郷、赤星、石川、井上、山崎、田中将でスタート。開幕投手の戸郷が2度、2軍落ちして前半戦2勝に終わったのは誤算だった。石川は貴重な中継ぎとしてブルペンを支え、田中将は2軍で調整を続けている。
前半戦は山崎がセ・リーグ記録の開幕から36イニング連続無失点など16登板で8勝2敗、防御率リーグトップの1.07とフル回転。体調不良で初登板が4月下旬と出遅れたグリフィンも6勝0敗、防御率0.75と好調を維持している。
両投手に加えて現状のローテは井上、赤星、交流戦から先発として奮闘している西舘とフレッシュな顔ぶれ。ここに戸郷が本来の力強い投球を取り戻して加われば強力な布陣となる。