巨人の阿部慎之助監督(46)が28日、左肘靱帯(じんたい)損傷で離脱している岡本和真内野手(29)の1軍復帰ノルマについて「2軍で20打席」との見通しを明かした。「本人は20打席くらい立ちたいって言っているから。

そこはもう尊重して。急がせずに」と最短で8月中旬の1軍復帰も視野に入る中で、万全の状態での昇格を願った。

 岡本は5月6日の阪神戦(東京D)で守備の際に走者と交錯して負傷。全治3か月の見込みで地道にリハビリを重ね、今月25日に室内練習場で80日ぶりに打撃練習を再開した。翌26日には2軍のイースタン・西武戦(Gタウン)の試合前練習に参加し、負傷後初の屋外フリー打撃も実施。27日はG球場でマシン打撃を行い、力強いスイングで順調な回復をアピールしていた。

 順調にいけば8月上旬に2軍で打席を重ねる見込み。2、3日にはロッテ戦(Gタウン)。5、6日にDeNA戦(横須賀)。9、10日に日本ハム戦(鎌ヶ谷)。11日からは楽天3連戦(Gタウン)が予定されている。患部の状態を見ながら慎重に判断するため、実戦復帰の日程は未定だが、その日は着実に近づいている。

 1軍復帰後は三塁固定の方針で、守備練習でも軽快な動きを披露。阿部監督は「本当に生きた球を打ってどうかっていうのもしっかりやってから来てほしいので」と、速球を打った際の反応なども見極めていく。

 この日、1軍は広島から名古屋に新幹線で移動し、29日からの中日3連戦に備えた。具体的な数字が出てきたのは回復が順調な証し。首位・阪神と10差の2位からの大逆転優勝へ、復帰プランが少しずつ見えてきた。(片岡 優帆)

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