阪神の新外国人、グラント・ハートウィグ投手(27)=前メッツ傘下3Aシラキュース=が28日、兵庫・西宮市内で入団会見に臨んだ。変則的なサイドスローから最速156キロの直球に加え、スイーパー(スライダーの一種)やツーシームを投げるリリーフ右腕。

持ち味を問われ「打者に向かっていく姿勢が自分の強み」と胸を張った。

 学生時代は「医者になりたい」と勉学にも励み、マイアミ大では微生物学を専攻した“二刀流”。データ分析など「勉強してきたことが生かされている」と自信をのぞかせた。昨季3Aで同僚だったデュプランティエは「すごく攻撃的な投球をする。たまに、どこにボールがくるか分からない…。ファンキーな投球スタイル」と証言。MLB通算32試合で42イニングを投げ19四球、8死球と荒れ気味だが能力は高く「見てて面白い」と“暴れ馬”の成功に太鼓判を押すほどだ。

 同じく昨季のチームメートで、DeNAに移籍した藤浪との投げ合いも「非常に楽しみ」と心待ちにした新助っ人。27日の阪神―DeNA戦を甲子園で生観戦し「WBCくらいの盛り上がり」と虎党の大応援には衝撃を受けた。「全力を尽くすだけ」。決意新たに、Vロードを行く藤川阪神の力になる。(中野 雄太)

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