メジャー通算3089安打を誇り、アジア人選手として今年1月に初めて米野球殿堂入りを果たしたマリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(51)が28日(日本時間29日)、MLB専門局「MLBネットワーク」の番組「MLB Now」に出演し、インタビューに応じた。

 前日27日(同28日)には、米国野球殿堂がニューヨーク州クーパーズタウンで2025年度の表彰式典を実施し、イチロー氏は19分間の英語によるスピーチを披露した。

一夜明けたこの日、インタビューに応えたイチロー氏は、スピーチで伝えたかった思いについて、「まずクーパーズタウンに来て、この街の中に普通にいるサイズの選手がコツコツと続けてきた。小さなことを続けてきたことが、結果25年たってここにいることは何かのメッセージになるのではないかと、それは伝えたかったですね」と明かした。

 さらにアメリカの野球は、日本から何を学べるかと問われると、「今の日本の野球がどうか、僕は全然分からないんですけど、大事なことは先輩が後輩に伝えていく。その後輩がまた後輩に伝えていく。世代を超えて、伝わっていくことがある。今はいろんな情報が簡単に入るので、分かったような気にはなれる。だけど本当に伝わることはあまりないというか、それはすごく大事なことで、日本の文化としてあるので、アメリカもそうであって欲しいですね」。さらなる野球の振興、発展に思いを寄せた。

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