◆米大リーグ レッズ2―5ドジャース(28日、米オハイオ州シンシナティ=グレートアメリカンボールパーク)
ドジャース・大谷翔平投手(31)が28日(日本時間29日)、敵地・レッズ戦に「2番・指名打者」でフル出場し、5回の3打席目に決勝打となる勝ち越しの2点適時二塁打を放つなど3打数1安打2打点、2四球だった。先発した山本由伸投手(26)は、7回101球を投げ、4安打1失点、9奪三振の好投を見せて後半戦初勝利となる9勝目(7敗)をつかんだ。
大谷の一打で山本の9勝目をたぐり寄せた。1―1の5回1死一、三塁の3打席目。先発右腕・バーンズの甘く入った99・4マイル(約160・0キロ)の直球を中堅右にはじき返し、打球速度110・7マイル(約178・2キロ)という強烈な当たりで勝ち越しの2点適時二塁打となった。
7回の4打席目には四球を選んで出塁すると、フリーマンの右前適時打で生還。両リーグ最速となる100得点をマークした。自己最多だった昨季の134得点を大きく上回る151・4得点ペース。大谷は地元ラジオ局のインタビューで「(開幕から)1番を打っていたので、そのおかげで得点は増えていると思う」と冷静に分析。チーム事情で20日(同21日)からは2番に入っているとあって「今回2番に入って、逆に今度は打点のチャンスが増えると思うので、それにプラスして、最後の2打席みたいにしっかりフォアボールをとってしっかり出塁できれば、チーム的には大きいのかなと思います」と打点増を予告した。ここまで73打点はリーグ6位で、2年連続打点王へ、トップのスアレス(ダイヤモンドバックス)とは14打点差をつけられている。
山本は初回こそ1点を失ったが2回以降は無失点投球。4回以降は安打すら浴びず、空振り21は、メジャー移籍後自己最多だった。最速96・2マイル(約153・8キロ)の直球を軸に、スプリット、カーブ、ツーシームなど多彩な変化球を効果的に使ってレッズ打線を手玉に取った。