阪神は29日、ヴィッセル神戸、大阪マーヴェラス、神戸ストークスと合同で西宮市との部活動地域展開に関する連携と協力に関する協定を結んだ。この日、西宮市役所で協定締結式が行われ、粟井球団社長が出席した。

 西宮市では来年8月末に中学校の休日のクラブ活動終了(平日の終了時期は検討中)に伴い、同年9月より地域クラブ活動「プレみや」を開始。学校部活動にはなかった多様な活動の充実など、新しい価値が創出されるような環境づくりに阪神としても賛同し、協力していくことになった。今後の具体的な取り組みは決まっていないが、西宮市の石井市長は私案として「試合の招待」「選手との交流、指導」などを挙げた。

 粟井球団社長は「本当に危機感を持っています。(野球人口は)中学の軟式野球の部活に支えていただいているという現実があり、そこの競技人口が10年間で4割減っているというデータがある。(球団として)数年前から部活の地域展開で、何かできないかと模索していたんですけど、ちょうどその時に西宮市さんからお話があった。1人でも多くの子どもたちが部活の地域展開をする中で、同じように軟式野球を続けられたらという思い。全国のモデルケースというか、少しムーブメントみたいなものが、起こせたら幸いですし、本当に西宮の子たちが1人でも野球を続けられたら、それがまずスタートかなと思ってます」と熱っぽく語った。

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