◆JERAセ・リーグ 中日8―5巨人(29日・バンテリンドーム)

 中日は、8安打8得点と打線が奮起。巨人に競り勝ち、連敗を4で止めた。

 初回に3点を先制された4回。無死一、二塁から上林が巨人・西舘の143キロのカットボールを左前に落とした。反撃の口火を切る適時打に「いい所に落ちてくれた。どんな形でも、1点返せたのでよかった」と汗をぬぐった。

 この一打で流れを引き寄せると、5番・ボスラーの8号3ランで逆転に成功。5回には岡林の3号2ランでリードを広げ、3回までパーフェクトに抑えられていた先発右腕を攻略した。

 2点を返されて、1点差に迫られた6回には、2番手・バルドナードから代打・鵜飼の適時打などで2点を奪った。

 走者を出した4~6回はいずれも得点し、打線がつながった。4連敗を喫した27日のヤクルト戦(神宮)後には、「名古屋に帰ってから、またやり返す気持ちで(戦っていく)」と話していた井上監督の言葉通り、総力戦でつかんだ勝利。本拠地で息を吹き返した井上竜は、ここから巻き返しを図る。

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