左肘じん帯損傷で離脱中の巨人・岡本和真内野手(29)が29日、屋外でのフリー打撃を行い、負傷後初のサク越えを放った。G球場で行われた2軍残留練習に参加。

負傷後2度目となる屋外での打撃練習で広角に鋭い打球を打ち分けながら、40スイングで5本のアーチを披露した。左翼への一発だけでなく、右中間にも放り込んだ。「外で打つのは2回目かな。自主トレの初めくらいですね」と汗をぬぐった。

 5月6日の阪神戦(東京D)で守備の際に走者と交錯して負傷。全治3か月と見込まれる中、リハビリに励み、今月25日に本格的な打撃練習を再開した。患部の状態を慎重に見極めながらになるが、順調にいけば8月上旬に2軍戦で打席を重ねる見込み。阿部監督は1軍復帰までに「(岡本は)20打席くらい立ちたいって言っている。尊重して、急がせずに」と説明している。

 シーズン中の長期離脱から復帰を目指すのは初の経験。「初めてなのでどうなるか。ただ戻るでは迷惑をかける。

再発しないことと、しっかり戦力になれるように戻らないといけない」。見据えるのはチームを勝利に導くプレーをすること。岡本が復帰階段を一歩ずつ上っていく。(宮内 孝太)

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