◆パ・リーグ 日本ハム2―5ソフトバンク(29日・エスコン)
どすこい弾でゲーム差なしの首位に立った。ソフトバンクが日本ハムとの首位攻防第1ラウンドで、20年以来の9連勝(1分けを挟む)を飾った。
リーグ連覇を狙うチームも、昨季は全試合で4番を務めた本塁打&打点の2冠王も、今季はどん底を経験した。開幕から主力にけが人が続出。5月1日には最大借金7を抱えての最下位で、首位とのゲーム差は最大6まで開いた。開幕スタメンでただ一人出場し続けた山川も5月1日時点で打率1割9分2厘。強すぎる責任感も悪い方に影響した。
打撃フォームを試行錯誤しても本来の打撃は戻らず、4番を落ち、先発から外れ、6月16日には2軍落ち。同27日に昇格した際には気合の丸刈りで周囲を驚かせた。後半戦は3試合で2発を含む11打数5安打6打点。
対日本ハム5連勝で捕まえた小久保監督は全く浮かれていない。「勢いをつけたのは山川。あそこで3ランは大したもの」と5番打者を称賛したが、「今日のことは終わったことなのでまた明日」と2戦目へ気持ちを切り替えた。抜かることなく、首位を固めにかかる。(島尾 浩一郎)