◆JERAセ・リーグ 阪神1―0広島(29日・甲子園)
大竹は非の打ちどころがないマウンドさばきだった。2回と7回に先頭打者がエラーで出た時も、7回に矢野に死球を当てて無死満塁となった時も、慌てた様子がない。
リーグ優勝が早々に決まれば短期決戦のCSで誰を先発させるのか。そんなぜいたくな心配をするほど今の投手陣は盤石だ。攻撃でも初回から床田に重圧をかけ、決勝点となる1点をもぎ取った。佐藤輝はノーボール2ストライクから四球を選ぶ成長ぶり。大山は3ボールから変化球で最初のストライクを取りにくるほど警戒されていた。打線が好調だからこそだ。
もはや阪神の敵は他チームではなく、チーム内のけがや慢心。だが8回に投ゴロで一塁へ全力疾走した大山を見る限り、それもなさそうだ。死角が見当たらない。(スポーツ報知評論家)