◆JERA セ・リーグ DeNA1―5ヤクルト(29日・横浜)

 4月17日の阪神戦(神宮)以来103日ぶりに1軍へ復帰したヤクルト・村上宗隆内野手が、先頭打者で迎えた2回の第1打席に左越えに1号ソロを放った。

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 今季から「副将」の肩書を背負う村上は、チームが良い方向に進むために考え、行動することが増えた。

3月、オープン戦期間の休日を利用して福岡市内の個別サウナに繰り出した。お供したのは赤羽。「ムネさん(村上)が『行くぞ』って予約してくれました。リフレッシュできました」。レギュラー奪取を目指す1学年下の後輩は開幕1軍を必死でアピールしていた時期。兄貴分の心配りに感謝しきりだった。

 後輩と食事に行く際には悩みを聞いては助言することも多くなった。赤羽は言う。「いろんな話を聞いてくれるし、ダメなところは厳しく言ってくれる。すごくありがたいですね」。昨年まで現役だった師匠の青木(現GM特別補佐)や山田が自身にしてくれたように、村上も将来を担う若手に還元している。

 村上の離脱中には「大きな穴は埋まらないですけど、ムネさんが帰ってくるまで頑張ります」という若手が何人もいた。

愛される背番号55が帰ってきた。(ヤクルト担当・長井 毅)

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