◎「第11回紀州興紀大会」(7月26日・貴志川球場ほか)◆中学生ジュニアの部 ▽決勝 芦屋ボーイズ2-1和歌山ボーイズ
芦屋ボーイズが2023年4月の創部以来、チームとして初めて大会優勝した。
最後は、西川が遊ゴロをさばき、ピンチをしのいだ。
試合前ミーティングで、東監督は「ここまで勝ち進んできたチームは投手も守備もいい。こっちもミスで崩れないように」とゲキ。選手はそれに応え、我慢強く戦った。準決勝では、西村が球数制限の7回2死まで、9三振を奪い1点を死守。大会MVPに選ばれた右腕は「最後まで自分が投げ切る気持ちだった。低めにしっかり投げられました」と喜んだ。
そしていざ決勝へ。今度は、澤田主将が無四球1失点で完投。打線も5回、亀野の安打から今井の左前適時打で勝ち越し、好投に応えた。「自分が絶対にかえす気持ちだけでした」。今井はここまで大会9打数1安打だったが、ヒーローに躍り出て、照れ笑いを浮かべた。
この選手たちが、9月からはレギュラー世代になる。目標の関西秋季大会支部予選へ向け、勢いはついた。「最近は練習試合でも負けていないし、このまま負けなしで卒団までの1年間を終わりたい」と澤田。宣言通り、黄金時代を築くか楽しみだ。