◆JERA セ・リーグ DeNA1―2ヤクルト(30日・横浜)
ヤクルト一筋15年目の山田哲人内野手(33)が球団新記録となる305本塁打を達成した。2回に先制の6号ソロ。
強烈な西日をスポットライトに、球団史を塗り替えるきれいなアーチが描かれた。2回2死。山田はバウアーが投じた真ん中低めへのカーブを思い切りすくい上げた。打球は左翼席に消えた。先制の6号ソロは球団新記録となる通算305本塁打になった。「自分がこんなに本塁打を打てる打者になるとは…。想像以上の結果です」と、驚きを隠そうともせず喜びを口にした。
同じ背番号1をつけていた池山2軍監督を超える大記録。21日の広島戦(神宮)で同監督に並ぶ304本塁打を放った際には「おめでとう」と、連絡があったという。
主将の一発で勢いに乗ったチームは3年ぶりの8連勝。自身も5試合連続安打と調子を上げてきた。29日からは上半身のコンディション不良で戦列を離れていた村上も復帰し、さらに勢いを増す。「(雰囲気は)元々よかったけど、ムネ(村上)が戻ってきたことでさらによくなって、(連勝を)もっと伸ばすぞという雰囲気をすごい感じます」と山田。33歳になって2週間。残り56試合を“燦々(さんさん)”と輝かせてみせる。(秋本 正己)