◎第33回東大阪市長旗争奪野球大会(7月26、27日・花園セントラルスタジアムほか)◆中学生の部 ▽決勝 奈良葛城ボーイズ7-6芦屋ボーイズ

 奈良葛城と芦屋の大一番は激戦となったが、奈良葛城が高瀬の右前適時打でサヨナラ勝ちし、優勝を飾った。

 サヨナラVのホームへ疾走する岩谷に合わせ、奈良葛城ナインがベンチを飛び出した。

劇勝を決めた喜びの輪が広がる。殊勲打の高瀬も、笑顔でそこに飛び込んだ。中学の公式戦では初めてのサヨナラ打。ヒーローは「最高の気分!」とはしゃいだ。

 同点の7回だ。先頭の4番・岩谷は「インコースを狙っていたけど、当てにいったらうまく落とせるかな」と外角球を巧打で左前へ運び、二塁を陥れた。続く高瀬にはバスターのサイン。「4回に自分のミス(捕手で三塁悪送球)で失点していた。気持ちで負けず、思い切り振った」。気迫をぶつけた打球が、右翼前で弾む劇的な一打となった。

 初回に櫻井、高瀬の適時打で2点を先制も、3、4回に5失点。それでも、4回は釘貫の2点打などで追いつき、5回に岩谷のタイムリーで勝ち越した。

勝利目前の7回に再度同点とされたが、最後に笑った。

 大目標だった選手権大会は、支部予選決勝で惜敗した。直後にナインは「残りの大会で金メダルを取ろう」と再結束。7月2つ目のタイトルを奪い、飯田主将は「もう銀メダルはいらない。みんなで笑って終わりたい」と宣言。まだまだ勝ち続ける。

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