日本高野連は1日、大阪市内で理事会を開き、来年の公式戦から指名打者制(DH制)を採用すると発表した。全会一致で承認。

公認野球規則5・11に従うため、先発投手が指名打者(DH)を兼務できる“大谷ルール”も導入される。

 導入の目的については、部員の新たな機会の創出や、投手の健康対策の推進が上がった。また、大学では東京六大学連盟と関西学生連盟が来年からの導入を決定。学生野球全体としての採用の流れも、採用に踏み切る大きな決め手となった。

 DH制は、昨年に開催した「7イニング制に関するワーキンググループ」内で諸課題の一つとして挙がり、今年1月に発足した「7イニング等高校野球の諸課題検討会議」で議論が行われてきた。また、日本高野連技術・振興委員会と審判規則委員会でも話し合われ、各都道府県高野連とも意見交換を重ねてきた。井本事務局長は、「高校野球独特の状況に本当にマッチしているかどうかというところで、おおむね賛成の中でも慎重な意見があった。そういう意見も含め、来年導入したあとに現場から出る意見を聞いた上で、高校野球にとってのDH制はこれがゴールなのか、もう少しいろいろ変化していく必要があるのかは議論していきたい」と話した。

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