ドジャース・大谷翔平投手(31)は、1日(同2日)から敵地でレイズ3連戦に臨む。7月は球団タイの5試合連続本塁打を含む同月の自己最多タイとなる9発をマーク。
大谷が得意の月にスパートをかける。休養日を挟み、1日からはレイズ3連戦。二刀流が本格化する8月にはプラス要素と不安要素が混在する。
〈1〉好相性の月 昨季は自身の月別最多(当時)の12本塁打&15盗塁。量産態勢に入り、9月10発で本塁打王に輝いた。昨季は終盤に好調を維持できた要因について「打ち方がどうのこうのよりは気持ちの打席が多かった。より集中して試合に臨めた」と説明。シーズン佳境に集中力が高まり、好成績につながった。
〈2〉大好きレイズ戦 19年6月13日に敵地で日本選手初のサイクル安打を達成。21年6月25日(同26日)には自身メジャー初の先頭打者アーチを放ち、22年から3年連続で放った満塁弾は全てレ軍が相手だ。
〈3〉投手大谷も8月得意 21年8月18日の敵地タイガース戦で米自己最長(当時)の8回1失点&自身初の40号。登板のある4年で通算6勝2敗、防御率2・30と月別で最も安定している。今月中にも5イニングが解禁される見込みで、移籍後初勝利が期待される。
一方で不安材料もある。
《1》高温多湿 先発登板した7月30日の敵地レッズ戦では熱中症に起因するとみられる「右でん部のけいれん」で降板。脱水症状気味で、打者としても「あまりどういう打席を送れてたか記憶がない」と話した。1日は最高気温34度、湿度80%の予報。いずれも前カードのシンシナティより高く、コンディションが心配される。
《2》調子下降線 自己ワーストは20年の21打席連続無安打だが、現在は12打席連続無安打。
54発を放った昨季は8月23日に到達した40号に残り2本。打ち出したら止まらない大谷だけに、早々に不振を脱して上昇気流に乗れれば充実の月になりそうだ。