◆JERAセ・リーグ ヤクルト2―3阪神(1日・神宮)

 ヤクルトは終盤の追い上げ実らず接戦を落とした。先発の高梨裕稔投手が5回1失点(自責0)の力投。

打線は1点を追う9回に代打・宮本の同点打で延長戦に入るも、2連敗となった。高津臣吾監督は「失点3つはエラー、ワイルドピッチ、2アウトランナー一塁から走られてタイムリー。最後の1点が一番残念だったかな」と失点の仕方に苦言を呈した。

 右膝の故障から3か月ぶりに復帰した長岡が3回先頭で左翼線二塁打でチャンスメイク。続く高梨の投犠打で1死三塁とした。ここで岩田が放った二ゴロは高くバウンドしたが、三塁走者の長岡はスタートを切らず。続く赤羽は二飛に倒れ同点のチャンスを逃した。

 5回には2死満塁と伊藤将を攻めるも、赤羽が二ゴロに打ち取られた。

 6回には小沢は2死一塁から二盗で得点圏に走者を置くと、坂本に中前適時打を許し2点目を失った。

 それでも打線が粘りを見せた。2点を追う7回に1死三塁から長岡の二ゴロで1点を返すと、9回には1死一、二塁の好機で代打・宮本が中前に同点打を放ち、試合を振り出しに戻した。

 2―2となった延長10回。

大西が登板した。先頭の近本に左前打、続く中野の投犠打で1死二塁。続く森下は二飛に抑えたが、佐藤輝に右越え二塁打を浴びて万事休す。追い上げ実らず接戦を落とした。

 今季2戦2敗で3度目の勝負となった伊藤将に土はつけられず。指揮官は「今日は伊藤投手だったので、なんとか三度目の正直と思ったんですけど、二度あることは三度あるでしたね。すいません」と自虐的に締めた。

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