日本高野連は1日、第107回全国高校野球選手権大会に出場する未来富山に不祥事があったと発表した。

 本件は、4月下旬、被害部員が寮の上履きで外を歩いていたのを管理者が見つけ、1年生全体に注意。

その中でトラブルが起き、部員1人が被害部員を一度、蹴る行為が起こったというもの。

 野球部長は本事案を把握していたが、被害部員と加害部員が和解して解決したものと認識。富山県高野連に報告をしていなかった。7月28日に日本高野連に匿名による報告があり、同校に調査・報告を求めた結果、発覚した。

 その後、7月31日に審議委員会で審議され、加害部員に対する注意の措置が決まった。併せて、野球部長の報告義務違反として、日本学生野球協会審査室に処分を申請。同審査室は事案の緊急性をかんがみて1日に緊急審査委員会を開催し、野球部長に3か月の謹慎を決めた。

 なお、部員個人に対し、注意または厳重注意を行った場合、付随的指導措置として1ヶ月間(事案によっては2、3ヶ月間)、公式戦への選手登録を認めない。しかし、本件は4月下旬のことであり、騒動後、学校は保護者を含めた被害部員へのケアを実施。加害部員に対しては指導と1ヶ月の謹慎処分を科していた。部長の報告が遅れなければ、5月下旬には付随的指導措置も終えていると考えられることから、当該部員への注意にとどめ、今大会への参加も可能と判断した。

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