◆パ・リーグ オリックス4X―2日本ハム(1日・京セラドーム大阪)

 豪快に飛ばし、豪快にコケた。「興奮しすぎて…」と照れたのはオリックス・頓宮だ。

1点差に迫った9回1死二、三塁で9号逆転3ラン。「いつか打ちたい」と、プロ初の劇弾が7年目で実現した。一塁の手前で転倒しても、体は頑丈。今季8度目のサヨナラ勝ちを運んだ。

 「僕、どうですか?」。7月の球宴をせっかくの機会とし、日本ハム・新庄監督に聞いた。投手のタイプによって打撃を変えようとする癖を打ち明け「それ、ダメ。(目の前の)投手と対戦しないと」と教わった。空路移動のトラブルに巻き込まれた相手とは対照的に、正午から早出練習。自身のルーチンを守り、敵将にも「恩返し」の大アーチだ。

 チームは6連敗から1か月ぶりの3連勝。新人・片山にプロ初勝利が転がり込み、岸田監督は「責任を重く感じながら、打ってくれた」と主将に感謝した。

2位・日本ハムとは5・5ゲーム差。息を吹き返しそうな気配だ。(長田 亨)

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