◆JERAセ・リーグ 広島3―1中日(1日・マツダスタジアム)

 広島が約1か月ぶりに連勝した。2年目でプロ初先発した高が6回5安打1失点でプロ初勝利。

代打を送られて降板が決まった6回に2死一、二塁の好機をつくり、小園が逆転の2点二塁打を放った。7回に登板した中崎は先頭の岡林の打球が左足に直撃して降板したが、救援した栗林が好投。直後の攻撃では、1死三塁から代打・秋山の二ゴロで本塁に突入した大盛の好スライディングで追加点を奪った。

 以下は新井貴浩監督の試合後の主な一問一答

―7回に左足に打球が直撃して降板した中崎は

「くるぶしにモロに当たっているので。それはあしたの様子を見てですね」

―緊急登板の栗林が抑えた

「落ち着いていましたよね。ここ最近、少しずつ状態も上がってきていると思う」

―高が好投

「大したものだと思いますね。走者を背負っても制球を乱すことなく、しっかり腕も振れていたと思います。本当にナイスピッチング。また次の登板も頑張ってもらいます」

―代打を送った6回に逆転

「高の頑張りが野手を奮起させたと思います。なんとか高を勝たせてあげたいという、そんなみんなの攻撃。その中でも小園。追い込まれながらも、よく打ったと思いますね」

―高の投球内容は

「緊張したと思うけど、しっかり腕も振れていた。

何より打者に向かっていく気持ちが出ていたので。すごくいいものを見せてくれたと思うし、本人もいい経験になったと思う。また次の登板、楽しみにしたいです」

―成長しているか

「成長していると思うし、高はね、気持ちが強い子なので。去年の最終戦に投げた時も、ファームで投げている時と別人みたいだった。今年もオープン戦の時かな。それまでにファームで投げているのと違うものが出る子。きょうも期待以上のピッチングをしてくれたと思います。ハートの強さというのを感じますよね」

―序盤にベンチで捕手の坂倉と話していた

「受けていて一番分かるから『まっすぐ、どう』って聞いた。押し込んでいる感じで、フライアウトも多かったし。スピードガンも150とか出ていたので『実際、どう』って聞いたたら、やっぱり『いいまっすぐが来ています』って」

―7回は大盛の好走塁で追加点

「すごい走塁だったと思いますね。彼は打つだけでなくて、守ること、走塁もトップレベル。あのホームへの走塁もすごく大きかったね。

また、アキ(秋山)もね。追い込まれながら粘って。大盛がランナーだから前に飛ばせばチャンスあると思っていたと思う。その信頼関係だと思います」

―カード初戦に勝利

「頭とか、今はあまり考えていない。一戦一戦とにかく、と思っているので。でも、きょうは高が初先発で、スタメンも若い選手がいた中でこういう試合で勝てたのはチームにとっていいことだと思いますね」

―約1カ月ぶりの連勝

「そこもあまり考えていないよね。もう、前しか見ていないから。勝とうが負けようが次、次って前しか」

編集部おすすめ