第107回全国高校野球選手権大会(5日開幕、甲子園)に初出場する聖隷クリストファーは1日、3年生にとって同校グラウンドでの最後の調整を終え、浜松駅から新幹線で大阪入りした。
県大会でゲームキャプテンを務めた渋谷海友副主将(3年)は、「これまでで一番楽しかった練習でした」と笑顔。
ノックやシート打撃などで汗を流し、聖地に向け気持ちを一つにした。その姿を見た上村敏正監督(68)は「前日は気が抜けていましたが、きょうはいい状態」と目を細める。優勝後、選手たちにはさらなる発奮を促した。最速147キロ左腕・高部陸(2年)を擁する投手陣は県6試合で計3失点と安定。攻撃もチーム打率3割3分5厘を記録したが、指揮官は「相手は打線を抑えにくる」と、打撃と小技の精度向上を指示したという。
午後1時、学校を出発する際に大々的な呼びかけは行っていなかったが、教員や在校生が見送りに駆けつけた。練習中に訪れた聖隷こども園わかばの園児からも手書きのイラスト入り応援ボードを贈呈された。応援を背に、まずはチームが掲げる「初出場・初勝利」へ。聖隷ナインの挑戦が始まる。(伊藤明日香)
〇…甲子園登録メンバー20選手が発表。